「お薬お願いしまーす」なんて先生に頼まれて、処方された通りに用意したり入院してる子に飲ませたり、、、なんていうのは私たちの日常業務。
でもちょっと待って。
よく処方されているその薬たち、
どんな作用?
何分ぐらいで効いてくる?
副作用は?
どのぐらいの間隔で飲む薬?
といったことを把握できているでしょうか?
飼い主様から「これってどういうお薬なんですか?」と聞かれた時にちゃんと答えられていますか?
知識が曖昧だとめちゃくちゃ焦りますよね^^;

こちらは吐き気止めのお薬です。
大体1〜2時間ぐらいで効いてくると思うので〇〇ちゃんもだんだん楽になってくるんじゃないかなと思います(^^)
24時間効くお薬なので1日1回の投薬で大丈夫ですよ。
こんな感じでお話しできると飼い主様も安心ですし、頼れるカッコいい看護師さん✨って感じです(^ ^)
せっかく国家資格化したんだから、先生の指示通り動くだけじゃなく私たち”愛玩動物看護師が頼ってもらえる”、そんな存在になることを目指して、まずはよく使うお薬たちから勉強していきましょう📚
よく使う薬一覧 〜消化器編〜
よく使われるお薬は病院によってさまざまだと思いますが、ここではかなりメジャーな薬を扱っていきたいと思います。
[注射薬]
- ガスター
- セレニア(マロピタット)
- プリンペラン
- ディアバスター
[内服薬]
- ガスター
- セレニア
- プロナミド
- ディアバスター
- ビオフェルミン
それぞれ解説していきます。
注射薬
ガスター
- 成分
-
ファモチジン(H2受容体拮抗剤)
- 効果
-
胃酸の分泌を抑える
胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の治療
逆流性食道炎の緩和
- 作用発現時間
-
30分〜1時間(皮下投与、筋肉内投与)、5分以内(静脈内投与)
- 作用持続時間
-
10〜12時間(皮下投与)、8〜10時間(筋肉内投与)、6〜8時間(静脈内投与)
- 投与方法
-
皮下投与、筋肉内投与、静脈内投与
- 投与回数
-
1日1〜2回
- 副作用・注意点
-
下痢、嘔吐、食欲不振、元気消失、まれにアレルギー反応
セレニア(マロピタット)
- 成分
-
マロピタントクエン酸塩(NK1受容体拮抗薬)
そらうみマロピタットはジェネリック医薬品ですね。
有効成分はどちらも同じマロピタントクエン酸塩です。 - 効果
-
吐き気止め
- 作用発現時間
-
1〜2時間(皮下投与)、30分〜1時間(筋肉内投与)、1〜2分(静脈内投与)
- 作用持続時間
-
24時間(皮下投与、筋肉内投与)、6〜12時間(静脈内投与)
- 投与方法
-
皮下投与、筋肉内投与、静脈内投与
- 投与回数
-
1日1回
- 副作用・注意点
-
注射部位の痛み、食欲不振、流涎、下痢、沈鬱
プリンペラン
- 成分
-
メトクロプラミド(ドーパミンD2受容体拮抗薬)
- 効果
-
胃腸の動きをよくする
吐き気止め
- 作用発現時間
-
30〜60分(皮下投与)、15〜30分(筋肉内投与)、5〜10分(静脈内投与)
- 作用持続時間
-
4〜6時間(皮下投与、筋肉内投与)、2〜4時間(静脈内投与)
- 投与方法
-
皮下投与、筋肉内投与、静脈内投与
- 投与回数
-
1日2回
- 副作用・注意点
-
鎮静、興奮、振戦、など
猫に過剰投与で全身痙攣、運動障害
そらうみプリンペランは血液脳関門(BBB)を通過しやすいため、中枢神経への影響が出やすい💦注意⚠️
ディアバスター
- 成分
-
硫酸ベルベリン
→腸内有害細菌の殺菌作用、腸内の腐敗・発酵抑制、抗炎症作用、蠕動運動抑制、胆汁分泌作用、腸内細菌叢を正常に保持
- 効果
-
下痢止め
- 作用発現時間
-
30分〜1時間(皮下投与)、10〜20分(筋肉内投与)、数分以内(静脈内投与)
- 作用持続時間
-
12〜24時間(皮下投与)、6〜12時間(筋肉内投与)、4〜6時間(静脈内投与)
- 投与方法
-
皮下投与、筋肉内投与、静脈内投与
- 投与回数
-
1日1〜3回
- 副作用・注意点
-
静脈内に急速投与すると稀に振戦または嘔吐することがある
内服薬
ガスター
- 成分
-
ファモチジン(H2受容体拮抗薬)
- 効果
-
胃酸の分泌を抑える
胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の治療
逆流性食道炎の緩和
- 作用発現時間
-
1〜2時間
- 作用持続時間
-
10〜12時間
- 投与方法
-
経口投与
- 投与回数
-
1日1〜2回
- 副作用・注意点
-
副作用はまれ
食欲低下、嘔吐、下痢、元気消失、アレルギー反応が起こることがある
セレニア
- 成分
-
マロピタントクエン酸塩(NK1受容体拮抗薬)
- 効果
-
吐き気止め
- 作用発現時間
-
1〜2時間
- 作用持続時間
-
24時間
- 投与方法
-
経口投与
※酔い止めとして使用する場合は乗り物に乗る1時間前に投薬する
- 投与回数
-
1日1回(最大5日間まで連続投与可能)
- 副作用・注意点
-
副作用はまれ
食欲低下、下痢、眠気、元気消失、流涎、アレルギー反応などが起こることがある
プロナミド
- 成分
-
モサプリドクエン酸塩
- 効果
-
胃の動きを良くする
吐き気止め
- 作用発現時間
-
30分〜1時間
- 作用持続時間
-
6時間
- 投与方法
-
経口投与
- 投与回数
-
1日2〜3回
- 副作用・注意点
-
下痢、腹痛、など
ディアバスター
- 成分
-
・タンニン酸ベルベリン
・次硝酸ビスマス
・ゲンノショウコ乾燥エキス
・五倍子末
・ロートエキス酸
- 効果
-
下痢止め
- 作用発現時間
-
数時間以内
- 作用持続時間
-
12時間程度
- 投与方法
-
経口投与
- 投与回数
-
1日2回
- 副作用・注意点
-
便秘、排便回数の減少
魚由来成分が入っているので魚アレルギーの子は注意
錠剤がレントゲンに写る
そらうみ錠剤がレントゲンに写るなんてびっくり!
異物かと思ったら数分後に消えていた…なんていうことがありました💦
ビオフェルミン
- 成分
-
ビフィズス菌
- 効果
-
整腸作用
- 作用発現時間
-
数日〜1週間程度
- 作用持続時間
-
継続的な投与が必要
- 投与方法
-
経口投与
- 投与回数
-
1日2回
- 副作用・注意点
-
副作用はまれ
まとめ
今回は消化器系のお薬の中でも特によく使われるものをピックアップして解説してみました。
今回ご紹介したものの中でも、それぞれの病院によってよく取り扱われているもの・ほとんど使われていないものなどさまざまかと思いますが、
比較的メジャーなものや基本的な効果効能を知っていれば多少名前やメーカーが違ったり新薬が出た場合にも頭に入りやすいので、
「うちの病院にある薬はこの薬と同じような使い方で処方されているな〜」といった感じでつなげて考えていただくといいのかなと思います(^^)
また、薬の名前とともに成分名も覚えておくと、先生によって呼び方が違ったり商品名と成分名が違う場合にも理解ができるので便利ですよ♪



私も薬を覚えるのはとっても苦手ですが💦
1個ずつでも覚えていければ着実に知識になります!
一緒にがんばりましょ〜!✊✨
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